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ホームkeisuke nakano(中野恵介)

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リメイク

"ファッション"という日々新しいもの、優れたものを生み出すサイクルの影には必然と多くの衣料品が
ゴミとして廃棄されている現実がある。
多くのデザイナーが我が子のように生み育て、世に出した商品もシーズンを過ぎてしまえば
ゴミ同様に扱われる悲しみがある。
けれどもこれも必然であり、流れ行くファッション・サイクルでは当然のことである。
だからこそ"最新"という言葉="トレンド"になり、最新ファッションは注目を浴び、人々の憧れとなる。
けれど実際にそれでいいのだろうか?
このトレンドも次のシーズンには「古い物」という認識に変わり、
本来の服としての価値すら失ってしまうこともまた事実である。
それどころか常にトレンドを求める人達の欲望は止まらず、それによって一部では拡大する
価値を失ったファッションが増殖を続けている。



リメイク

今日のファッションサイクルから生まれたと言っても過言ではない衣料廃棄物は、
若手アーティストKeisuke Nakano氏のフィルターを通しまったく新しいファブリックとして生まれ変わる。
彼の元に集まる衣料品は実に様々。
個人の家庭から集まるものに始まり縫製工場からでる残布、一流メーカーからの生地スワッチやサンプル、
老舗問屋からの着物まで多種多様だ。
ただ1つそれらの衣料品の共通点はゴミとして廃棄される寸前の衣料品であるという事。
彼はそれらの衣料品を布地やファスナー、ボタンなどの種類ごとに細かく解体し
再び繋げあわせ一枚の生地を作り上げる。
これまでのファッションシーンにあった"最新"を求めるのでは無く、既に存在しているのにも関わらず
価値を失ってしまった衣料品に眼を向け、再生させることで再びマーケットに循環させていく。
これが従来の流れを見直し、新しいサイクルで作品を作りつづけるブランド【keisukenakano】である。



リメイク

ファブリック・デザインは布地を一枚一枚細かく刻むことから始まる。
そしてそれらを再び継ぎ合せる気の遠くなるような作業が延々と続く。
単調な作業の中にも色のバランスや配置、生地の厚みなどを計算し、一枚の生地を生み出す。
全ては人の手と感覚をもって完成される。
圧倒的な労働力から生まれた作品はファッションの枠を超え、生地そのものが"アート"として感じられる唯一無比のものとなる。
一度は廃棄物として寿命を終えた衣類は新しい"作品"として命を吹き込まれ、まさに生地そのものにも生々しい鼓動を感じとることができる。
見た目のハードさだけではなく、まさに流行やトレンドに左右されない本質的に存在意義のある
ファイン・アート・ファッションとも呼べる【keisukenakano】の創作が新しい定番を創っていく。



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1983年3月12日、日本の北海道に生まれる。
幼いころから遊び道具は自ら作り出すという環境の下で育ち、高校のころから服作りの楽しさ、おもしろさに魅了され、服作りを始める。
高校を卒業後、専門的に服作りを学ぶため2002年4月北海道ドレスメーカー学院ファッション専攻科デザイナーコースへ入学。

「決めたことはやる」という性格から、最初の自己紹介で「首席で卒業する」と宣言し、その言葉通り2004年3月首席で卒業。
アパレル会社に就職後、2005年3月にオリジナルブランドを始動する。2006年1月「shami(シャミ)」を立ち上げ、同年3月にはセカンドブランド「S」を立ち上げる。2007年9月、ブランド名をshamiからROCKER AND HOOKERに変更し、JFW 08’S/S東京コレクションに出展。

「ブランド=自分。同じものは他にはない。多くの人を幸せにするよりも一人の人をどれだけ幸せにできるか。目標は自己満足が100に対して、オーディエンス満足100になること」と言うように、作品一つ一つに対するこだわり、想い、そして一人の人を何よりも大切にするその人柄に多くのファンからの支持を得ている。

「その一線を越えたおもしろさ」をコンセプトに未だかつて無いほど手の込んだリメイクを展開。量産されては捨てられてゆくアパレルの流れを見つめ直し、USEDを解体して再構築してできるファブリックで新しいサイクルを提案します。

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